試験風景

英語の資格の種類

英語の資格はたくさんあります

英語を学習しようとするとき、旅行や趣味のためだけでなく進学や就職、キャリアアップのために学びたいと思う人も多いと思います。そのような場合には、英語力を証明出来るような資格を取得していると有利になるでしょう。
それだけでなく、資格合格を目指して勉強を進めると「いつまでに合格する」という期間の目標を設定出来たり、自分の今の実力を客観的に把握出来たりといったメリットがあります。

一口に「英語の資格」と言っても、様々な種類があります。英検やTOEIC、TOFELなどの名前は耳にしたことがあっても、具体的にどういった特徴があるのか、どの試験を受けるべきなのかといったことはわからないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。今回は、特に有名な4つの資格をご紹介します。自分の目標や目的に合わせて、どの資格にチャレンジするのか考えてみると良いでしょう。

英検

正式名称は「実用英語技能検定」である英検は、日本で一番有名な英語の資格ではないでしょうか。文部科学省が認可しており、中学校・高校などでも受験を推奨している資格です。
レベル別に7つの級が用意されており、一番簡単な5級は中学1年生程度、一番難しい1級は大学上級程度と、幅広いレベルの学習者に対応しています。学校の授業レベルと対応した難易度設定になっており、中・高生に特におすすめの資格です。

TOEICに比べると就職などの際にはアピール力が弱いと言われることもありますが、英検1級に合格していると国家資格である全国通訳案内士試験の一部科目が免除されるなどの優遇措置もあります。また、TOEICは証明書の期限が2年ですが、英検は期限がないので、一度合格すればずっと履歴書に記載可能です。

TOEIC

TOEICは主に社会人向けの英語資格です。「Test of English for International Communication」の略称で、英語を母国語としない人の英語コミュニケーション力を計ることを目的としています。
TOEICにはTOEIC LRとTOEIC SWという二種類の試験があります。前者はリスニングとリーディング、後者はスピーキングとライティングの能力を計る試験で、一般的にTOEICと言った場合にはLRの方を指します。

TOEICには級がなく、990点満点の試験で何点獲得出来たかでレベルを判定します。履歴書に書く場合には600点以上、英語力を特にアピールするためには700点以上が目安です。

TOEFL

TOEFLは英語圏の大学や大学院に留学する際に必要になることが多い、学生向けの試験です。大学で、英語で行われる授業を受けられるかどうかを判断します。学校で集団受験するTOEFL ITPは公式のスコアとしては認められず、個人でTOEFL iBTという試験を受ける必要があります。この試験はパソコンで受検可能です。英語圏への留学を希望する場合には、最低でも61点以上を取る必要があります。
英語圏であっても、イギリス、オーストラリア、カナダの大学ではIELTSという試験のスコアを求められることもあるので注意が必要です。

国連英検

正式名称は「国際連合公用語英語検定試験」で、国連の普及活動を行う団体が主催し、外務省が後援しています。英語力だけでなく、国際政治や経済に関する知識がないと解けない問題が出題されることもあり、非常に難易度が高い試験です。外交官や国連職員など、国際社会で活躍したい人はこの資格の取得を視野に入れて勉強することをおすすめします。